CB250R(MC52)のハンドル交換

CB250Rですが、元々は今流行りのストリートファイター系ということでフラットに近いハンドルがついてます。そして幅も結構ある。

その結果腕が開き気味で、手首の角度もしんどい。ちょっと前傾にもなるのもあってイマイチかなと思います。無理な姿勢になると本来無駄に力を加えちゃいけないセルフステアの邪魔にもなります。というわけで交換を決意。

前もって言っておきますが、素人DIYに含まれるものなので自己責任で。不安があればショップに素直にお願いしましょう。

ハンドル選び

ハンドルメーカーからオフィシャルでポン付け交換できるのがHURRICANE BMコンチ3型 ハンドルkitになります。ノーマル比で10mmUP、30mmBack、幅45mmShortです。だいぶコンパクトになる。

ざっくり並べたところですがこんな感じです。かなり変わりますね。他にも対応を謳っていないものであればハンドルは色々あるのですが、ハーネスやホースの長さを考慮しないといけなかったり、ハンドル穴(後述)も自分で開ける必要が出てきます。

万が一でもフロントブレーキホースを痛めて不具合が起きたりしたら命に関わる事故になるので、基本的にはショップに相談すべき話になってくるでしょう。

そういう心配がある程度軽減できる対応品ということでこれを選んでいます。

ハンドル以外の交換品

バーエンドとウェイト

デフォルトでついてるのはウェイトがハンドルの穴で固定されていてそれにネジでバーエンドを留めている構造になっています。

この左端に埋まってるのが留め具兼ウェイトです。流用はハンドル加工が必要そうなのでさくっと買っちゃったほうがいいでしょう(デフォルトのはちょっとと味気ないものだし)。

まずバーエンドは汎用のものでいいですが、ウェイトもいれないといけないのでPOSHは両方揃うしメーカーを揃えておけば組み付けトラブルも減らせるのでPOSH 031077にしました。

POSHのオフィシャルサイトより

POSHには他にもいろいろな種類がありますが、ハンドル全体の幅をあまり長くしたくなかったというのも今回の選定では考慮してます。

取り付けるとこんな感じ。なかなかスリムになります。

ウェイトはPOSHヘビーウェイトナット(M5ナット)です。買う時に気をつけてほしいのはハンドルエンドのネジとヘビーウェイトのナット径を合わせないといけないです。今回はM5で統一。

ちなみにウェイトいらないんじゃない?って話もあります。そもそもウェイトはエンジンからくる振動を抑えるためにあります。例えば4発エンジンであれば振動が少ないのでなくてもいい。でもCB250Rは単気筒なのでウェイトがなかったらハンドルの振動もすごいことになります。なので一番重いウェイトをいれるというわけ。振動なんて気にならない、数100gでも重くなるのはいや!という方は付けなくてもいいかもしれません。

ハンドルグリップ

グリップの抜き方によりますが再利用も可能です。でも折角外すんだし気に入ったのを付けたかったのでコレも今回交換することにしました。意外とグリップ外すの面倒なんですよね。

選んだのはPROGRIPハードGELシリーズ 838X-SLIM

派手さはないですけど、滑りにくくて癖もなくいいグリップだと思います。ハンドル径と長ささえ気をつければ気に入ったものをつけて下さい。

ハンドル交換作業

すまない、、、写真撮ってないんです(´・ω・`)

でも外し方は簡単です。

  1. バーエンドを外す
  2. グリップの取り外し
  3. ブレーキレバーの取り付け金具やスイッチボックス、アクセサリを外す
  4. ハンドルをステムから外す

となります。

工具

必要な工具ですが、

  • メガネレンチ
  • ヘックスレンチ
  • プラスドライバー
  • シールピックツール
  • バイスグリップ(パイプレンチでも可)
  • パーツクリーナー

があればいけます。

工具を新しく買う時の注意ですが、メガネやヘックスは安物買うとネジの頭を潰してしまったりするのでしっかりしたメーカーの物を選んだ方がいいでしょう。KTCやTONEならホームセンターで手に入るかと思います。

あとスパナは同じ理由でオススメしません。メガネはボルトの頭全体を掴むので力が分散するからナメにくい。でもスパナはメガネより掴む箇所が少ないので少ない箇所に大きな力が加わるからです。

シールピックツール

シールピックツールはマイナスドライバーのエッジが立ってないようなものです。接着剤でついてる部品を剥がす時使います。今回はグリップですね。

パーツクリーナー

パーツクリーナーはホームセンターで安売りしてるので十分、数百円ででっかいスプレー缶のものがあります。通販でももちろんいいけどね。

バイスグリップ

CB250Rのバーエンドはネジとネジ穴側(ハンドルウェイト)が供回りしてしまうのでバーエンド自体を固定しないといけない。ネジロック剤がついてるので素手じゃむりです。手を痛めるだけなので買って下さい。たぶん2000円くらいでホームセンターにあるんじゃなかろうか。グリップの外周を掴めるサイズが当然ながら必要なことに注意。

ハンドル取り外し作業

文字だけになって申し訳ないですが。。。

バーエンド取り外し

バーエンドに雑巾でもかぶせてその上からバイスグリップで掴みます。そしてバーエンドについてる+ネジをドライバーで回すのみ。ですがこのネジはネジロック剤が着いているので(バイクを倒さない程度に)思いっきり押し付けながら回して下さい。+ネジだから失敗したら簡単にナメます。ネジの頭も埋め込まれてるからもしナメたら容易には取り外せませんので本当に気をつけて。

グリップ取り外し

左側(クラッチ側)のグリップは接着剤が着いているので、シールピックをつっこんで一周させます。グリップを再利用するなら多少は気をつけた方が良いですが、ある程度思い切りよくやっちゃうしかないです。

一周させたら隙間からパーツクリーナーを吹き込む。そしたら簡単に抜けるはずです。

右側(ブレーキ側)はアクセルスロットルの筒に滑り止めがあるので接着剤はありません。シールピックなんかを使いつつ引き抜いていきます。

スイッチ取り外し

スイッチの後ろ側(バイク前方側)にプラスネジが二本あるので全部外せばぱかっと2つに割れて外せます。

レバー金具取り外し

ミラーを回せば外せるのでまずミラーを外します。

次に根本部分にあるボルト(下図丸枠)をメガネレンチやボックスレンチで外していけばいいです。この時一回緩めてから同じ角度戻してだいたいの締付けトルクを確認しておくといいでしょう。トルクレンチを持ってて締め付けトルクもわかっていればそれが一番ですけどね。

あとアクセサリ類も外して下さい。

外したレバー、スイッチはワイヤーやハーネスに力が加わらないように適当な場所に結束バンドなどでぶら下げておきます。

気をつけなければいけないのがフロントブレーキレバーです。四角い箱が付いてますが中にはブレーキフルードという液体が入っている。もちろんシールされていてちょっとやそっとじゃ漏れないですが、万が一漏れると非常に厄介なので雑巾なんかを巻いて紐で括っておきます。ブレーキフルードは塗装などへの侵食性が非常に強いので万が一漏れてしまったらすぐ取り除かなきゃいけない。あとフルードはブレーキへの力を伝達するものなのでバイク屋さんにも相談した方がいいでしょう。

外したらこちらもなるべく傾けないようにしてどこかに吊り下げるなりしておく。

余談ですが車でもバイクでも動かなくなるのはまだいいんです。でも走ってるときに止まれなくなるのは運動エネルギーを持ってるわけですから非常に危険。だからブレーキ関係は素人メンテで最大限の注意が必要。

ハンドルバー取り外し

ステムの黒いカバーをマイナスドライバーとかで持ち上げれば簡単に外れます。こちらはヘックスレンチで取り外し。これもまたトルク確認をしておきましょう。

ハンドル取り付け

取り付けは取り外しの逆をやればいいです。

ハンドルバー取り付け

ただしCB250Rのハンドルはステムで固定する部分が太くなってる特殊形状です。今回のHARRICANEが出してるハンドルkitにはスペーサーが入っているのでこれを噛ませます。

ステムカバーの取り付けですが、これはボルトが4本入ってますが対角締ではないです。私も改めてバイクショップに聞いて確認したのですが、前二本(バイク前方側)を先に締めてから後ろ側二本を締めます。こうすることでしっかり噛んでハンドルを固定してくれるんですね。

取り付ける角度はハンドルを目一杯切った時に指(親指)が挟まらないかを気をつけつつ決めます。左右位置は中央にあるHARRICANEのシールを目印にしつつ。

レバー類を取り付け

この時仮止めくらいでいいです。後で角度調整したりするので。

スイッチ取り付け

スイッチはちょっとだけ気をつけるポイントがあります。まずバイクのスイッチは滑って回ってしまわないように固定のための突起が付いてます。これをハンドルに空けてある穴にはめることで空回りしたりしないようになっています。

写真はオリジナルのハンドルバーですが、写真下側の穴がスイッチ用のものです(上のはバーウェイト用)。HURRICANEのキットだとこの穴は予め空いてあるのではめるだけでいいです。そうでなければ自分で取り付ける前に穴を開けておく必要があります。

取り付けですが、一旦スイッチをだいたいの位置でセットしてみます。で、穴にハマって動かなくなることを確認したらネジを締めるだけ。

グリップの取り付け

クラッチ側はハンドルバーに接着剤を付けておきます。接着剤は汎用のものでいいと思いますが、今回買ったグリップは専用の接着剤があるということなので一応買いました。これをハンドルに沿って4本くらいでしょうか、予め盛っておきます。あんまり盛りすぎても後ではみ出してくるので程々に。

グリップの内側にパーツクリーナーを吹き付けて後は差し込むだけ。固まるまでしばらく放置します。

ブレーキ側はスロットルに滑り止めがついてるのでそのまま入れました。今の所滑ったりしてないので接着剤はいらないと思うんですが、心配ならショップに確認してみて下さい。

バーエンド&バーウェイト取り付け

説明書通り取り付ければオッケーです。バーエンドはスペーサーのゴムを外せばオーケーです。

レバー角調整

バイクに跨ってみて一番良い感じのところで本締めすればいいだけです。基本は手首が真っ直ぐになるあたりかと思いますが、ここは好みでしんどくないポジションならいいでしょう。

確認

取り付けに問題はないか、ハーネスやワイヤー、ホースに負担が掛かってないか再度確認します。

次にハンドルを目一杯きってみて指を挟まないか確認します。もし挟んでしまうようであればハンドルバーの取り付け角度が下すぎるんです。指を挟んだら大怪我・大事故になる繋がるのは容易に想像できるので気をつけて下さい。

クラッチは一速にいれて手でバイクを押してみます。クラッチを切ったら動くしミートしたら止まるはず。

ブレーキはちょっと勢いつけて押しながらかけてしっかり動作するか確認します。

ここらへんは我流のやり方なのでご了承下さい。

後はご近所をちょっと走ってみて問題ないか確認したら完了です。

乗り心地の変化

買ってから最大の不満だったのがハンドルで、交換したらすごく乗り心地がよくなった。体格も並ですからでっかいハンドルはやっぱりしんどかったんだなぁとしみじみ思ったりしつつ。個人的には満足度が高かったです。

自分で取り付けるかは別にしてもCB250Rがしっくりこないなと思ってる方は検討してみてもいいのではと思います。最後に改めて言いますが、この記事は素人DIYなのでご自身で行われる際には自己責任でお願いします。

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