新しいPC環境を考える

一日のほとんどをPCと向かい合って生きてきた私です。なのでPC環境周りはいつももっといい感じにならないかなーと思いつつ過ごしているわけですが、現環境もそろそろ3年経過して困った問題も出てきたので新しい環境を考えて見ようと思います。(買い時の問題から言って今年はちょっときついかもと思ってるわけですが)

現環境

  • PCはMacBook Pro 15inch(’17)のみ
  • メインディスプレイはMBPのもの
  • サブディスプレイに13インチモバイルディスプレイ
  • キーボードはHHKB Professional 2 typeS
  • ポインティングデバイスはMagicTrackPad2

モニタとPCはアームで持ち上げて浮かせてあります。

この環境の考え方としては、モニタは15インチと言えども高解像度で画質も申し分ないのだからプログラミングでもコンソールでもRAW現像でもなんとかなるはず、というものでした。RAW現像だとキャリブレーションまでは必要としてないですがそこそこ品質のいいモニタが欲しかったのでMBPのものはピッタリでした。出先でもまったく同じ環境になるというのも試してみたかったんですけどね。

この環境の前にはPhilipsの43インチ4Kモニタをメインに、MBPをサブにしていたこともあります。大は小を兼ねる方式です。それなりに機能したんですが、さすがに画面が大きすぎました・・・。

奥行き90のデスクでアームも使ってギリギリまで離してたから1m弱は距離とれてたんですが、それでもやっぱり大きい。左右は言いにしても上は見上げることになります。人間の視界は横長16:9だから仕様ですね。

あと43インチともなると、4KでもDPIは21インチHDと大差ない粗さになります。使い方としては21インチを4枚並べるかモニタ1枚で済ませるかという感じでしょうか。これに関しては目論見通りだったんですが、Retinaの綺麗さを横目にするとちょっとなぁ…と思ってしまう。

現環境の問題点

プログラミング

プログラミングがしにくい!この一点に尽きます。

ちょろっと書くくらいならいいですが、数千、数万行とかなってくると15インチはやっぱりしんどいなぁと。コンソール叩くくらいなら全然平気なんですけどね。

あとこの記事みたいな文章書くくらいなら問題なんてありません。流石に本を書くくらいになったらどうか知りませんが、常識的な範囲では15インチあれば問題なしです。

だから本当に困ってるのはプログラミングだけです。ただでさえプログラミングはあんまり好きじゃないのに気が萎えていくんですね。

15inchノートであることと重量

13inchと15inchはたった2inch差ですがすごく大きな差です。カバンも15inchとなればそれなりに大きい物をわざわざ用意しないといけません。

質量もすごいです。原稿の15inchでおよそ1.8kgあり、最新の16inchモデルになれば2kgです。カバンに2Lのペットボトル入れてるのと同じですからあまり背負って歩きたくはない重さ。他にもUSB-Cの変換ハブだとかACアダプタを持つので全部合わせたら2kg半ほどになると思います。ACアダプタも85W(最新のMBPでは100W)なので13インチモデルに比べれば携行質量は数字以上になります。

昨年はMBPセットとカメラ一式をかついだら5kgを超えて頭と肩がおかしくなりそうな気分で3日間街歩きをしました。あれはもう二度としたくない。。。

なので割り切ってスペックは下るけど軽いPCにするか、いっそ持たないかを考えたいところです。現状は何も割り切らない15inchということです。

ゲーム

一時は狂ったようにPCゲームをしていました。今やクロスプラットフォーム時代でPCがあれば一通りのタイトルができるのは恵まれた時代ですね。

なのでゲーミングマシンを組み続けていたんですが、さすがに2、3年に一度15万以上するゲーミングマシンを組むのはもったいないです。さらに言えば昔は仕事も全部Windowsでやってたんですがここ5年くらいはLinuxを触ることが多かったりで親和性の高いMacで環境を作ってしまったから今更崩せない。となるとゲーミングマシンが本当にゲームするしか用がないという無駄の極み状態になるわけです。

そんな経緯がありつつPCゲームは引退してるんですが、あわよくばゲーム環境を作れないかなぁと思っています。

というわけで課題

  • プログラミングがしやすくて
  • 画像処理に耐えられるくらいのクオリティがあって
  • 持ち運び時が楽で
  • ゲームもできたらいいなぁ

となります。実に難しいですね。

新環境構築

27inchくらいのモニタ

在宅時の問題はモニタを導入すれば解決です。プログラミングするなら27インチくらいあれば2つ3つコードを並べてもいけるでしょう。なんなら縦置きでもいい。

RAW現像も考えるとあまり安っぽいのは除外です。コーディングとか文書作成でも目痛くなりますしね。昔は鋼鉄の眼球を持っていると自負してたんですが歳には勝てなくなってきました…。

なのでメーカーは高いけど品質は信頼できるEIZOにしようと思います。

キャリブレーションはいらないですが、解像度は4kです。

FlexScan EV2785

現在のラインナップだと要件を満たすのはEV2785になります。

簡単なスペックは以下の通り

  • パネル:ノングレアIPS
  • 解像度:4K(3840×2160)
  • 画面サイズ: 27inch
  • 接続端子:USB-C対応(PDは65W給電)

現状ではこれ以上を望めないほどいい感じです。強いて言うなら65W給電なのでMBP15の85W、MBP16の100Wには電源容量が追いつかないです。

モニタ自体が買い時じゃないのかも

さっさと買えよと言われそうですがためらってるのがこれ、今は買い時じゃないおじさんです。

液晶モニタの世界も技術革新が定期的に入ります。IPSパネルも出たばかりの頃は盛り上がりましたね。そして今は次の技術が来年にでも出てきそうな雰囲気が出ています。さらに言えばEV2785は最初に出たのが2017年10月2日です。今で2年半くらいが経つので新しい製品というわけでもありません。

すぐ新型がでるのか

私もすごく悩みましたがどうも出そうにないなという結論です。マイナーモデルでEV2785-SFなんてものが今年(2020)の3月に出ています。Surface専用モデルらしいですが、ケーブルが違うだけ(?)よくわからないです。内容は微妙ですがこういうマイナーチェンジモデルを出してくるということはさすがに数ヶ月以内に4Kの新型パネルは出ないんじゃないかなと。

マイクロLED / ミニLED モニタ

IPSの次に来そうなのがこれです。詳しくは価格comマガジンでいい記事があったので読んで見てもらえればと。

簡単に言うと、マイクロLEDは各ドットがLEDになっていてその点滅で表示します。つまりバックライトがない自発光となりコントラストが高く鮮やかな表現ができるとされています。

ミニLEDはバックライト方式なのですが、1枚のパネルのバックライトをいくつにも分割して配置・制御することでディスプレイ表示を綺麗にしようというものです。

名前は似てるけど内容は非なるものですね。マイクロLEDはコストの問題があるようですが、ミニLEDはそろそろ出てくるんじゃないかなーと。

というのもAppleはリーク情報でマイクロLEDモデルを21年モデルで出してくるんじゃないかなんて言われています。技術的には成熟したということでしょうか。

EIZOで出るかはさっぱりわからないですが、21年はモニタ業界がちょっとザワつくかなと思っています。これが今が買い時じゃないおじさんをしている理由です。IPSでも全然良いんだけど10万超えだし買ってすぐ新型出たらほら…悔しいじゃない?

外部GPU(eGPU)と13inchモデル

MacBookProをサイズダウンして13インチにしたとします。犠牲になるのは画面サイズと内臓GPUです。13inchモデルと16inchモデルはGPUが全然違って、差は圧倒的です。でも逆に言えばコレだけです。CPUやメモリをマシマシにするというなら話は別ですが、正直描画演算以外はパワーを持て余すのが昨今の実情じゃないかと思います。メモリは32GBくらいあってもいいけどCPUは4コア以上ならなんでもいいやという気がします。もちろん特殊な演算をする人は別ですけど。

GPU

GPU性能いるの?

ゲーム以外じゃ使わないんですね。3DCGとかやったことないですし、機械学習とかもしてないです。というかここらへんをやるなら16inchのでもパワー不足ではと思ったり。古いゲームとかインディーズゲーやるくらいなら16inchモデルのでいいんですけどね。ネットのベンチマークを見るとGTX1650Ti程度でしょうか。最新ゲームをやるには厳しい。

eGPU

ではどうするかと言うとeGPUを使おうかと。Thunderbolt3で繋ぐわけですが、10万くらい払えばそこそこのGPU性能は手に入りそう。ただ外部接続なのでスペックダウンはするようで、8割程度出ればいいかなという感じでしょうか。やってみないとわかんないけどね。

出先でGPU使うようなことはまずしないと思うので自宅にあればオッケーです。

MBP 13inch

出先では13インチ、家ではeGPUに4Kモニタで豪華スペックにしてしまおうという計画です。ものすごい皮算用感出てますけどね…。

ゲームもBootcampなりでWindowsも入れとけばいいです。eGPU分で10万ほど余分にかかるけど13inchと16inchモデルは価格差も結構あるからある程度は許してくれてもいいんじゃないかなと。

MBP13も買い時じゃない

困ったことに。MBP13は14インチになると噂されています。そもそも今出ているのも前モデルのバタフライキーボードをシザーキーボードに変えただけという程度のようなので微妙です。

サイクルから見て21年にはフルモデルチェンジを果たすのは間違いなさそうだからそこまで耐えるのが正解かなと思います。私のMBP15が壊れかけてるので本当に悩ましいんですけどこればっかりはしょうがない。

要するに2020年は買い時じゃなさそう

2020という節目の年ですけどPCハードウェア界隈は波がきてませんね。21年に期待したいところです。無念