2022/8/20 日記 – 8耐行ってきたよ
日記どころか年記になってしまいました。こういうのは習慣づかないとダメですね、ほんと。
今後も気が向いたら適当に書く方針でいきたい所存であります。
鈴鹿8耐
えぇ、鈴鹿までいって観てきましたとも。コロナの影響で実に3年ぶりでしょうか。ようやくいつもの夏が戻ってきたという感じでしたね。
鈴鹿までの道中は大変でした。大雨の被害で道路が死にまくり。結局8耐見る前に自分が8時間(以上)耐久で下道ドライブと相成ったのでありました。運転しつつこれ鈴鹿大丈夫なんかなーと不安になりつつでした。最近は大雨被害ひどいですもんね。気候変動というやつなんでしょうか。つらい。
そしていつもどおり4耐から見に行ってました。その日は人の入りやっぱいまいちかなーなんて言いながら観戦。8耐はもう8時間スプリントレースなんて言われるほどにガチですが、4耐はガチながらもプライベーター達の祭典というノリもあって楽しかったです。
残念ながらその後の予選は天候の問題もあったりして楽しみにしていたトップ10トライアルが中止、計時予選となってしまいましたね。
今回の8耐は始まる前から何かと波乱が起きていたようです。自分はヨシムラを応援しているのですが、選手の一人がコロナ陽性で出れなくなり、さらにギュントーリは怪我で出れなくなり。ライブモニターに映し出されるチーム情報みながらあれ!?ヨシムラなにがあったあああああと思ってスマホで調べたらそんなことだったようで。
そしてもう1チーム2人出走いました。FCC TSRです。これまた名門チームですね。こちらはジーノ・リア選手が転倒で大きな怪我を負ってしまったということでした。現時点では命の危機からは脱したというニュースが流れていますので一安心しました。一時はほんとうに危なかったそうですので心配でしたね。
というわけで、ヨシムラとFCC TSRという二台名門チームがいきなり不穏な状況で8耐は幕を開けたのでした。この2チームはEWCも競っているしなんの因果か。さらに私事ですが、自分はヨシムラを応援、そして一緒に行く友人はTSRを応援、前からそうだったのですがこんなことあるのかってなりましたよね。
8耐チームのあれこれ
今回はブランクが空いたことで各メーカー思い入れも強かったんじゃないでしょうか。
前回
前回の2019年は終盤までホンダ、ヤマハ、カワサキが競ってました。この年の前までヤマハは4連勝という快進撃。現行のR1は本当に登場した時からすごかったです。そんなわけでホンダもいよいよマジになりワークスを投入というレースでした。
最後の最後でカワサキが転倒。どうやらその前にSERTスズキがエンジントラブルでオイルがコースにあった危険な状態だったらしい。そしてヤマハとカワサキどちらが一位なのかという状況で終了。結局日を置いて、レッドフラッグが出たので規則に照らしてカワサキが優勝となったのでした。
どのチームにとってもすっきりしない終わりでした。つまり、ホンダは首位挽回ならず、カワサキは優勝したけど表彰台で祝うことはできず、となってしまっていました。
参戦チーム
22年、今回のレースはチームの勢力図が面白いです。
HRC
とうとうHRCの名前が出てきました。それほどにホンダはマジです。
面白かったのがチーム名で、だいたいどこのメーカーも結構長めのチーム名になります。所属を表してたり、スポンサーの名前が入ったり。でもHRCは「Team HRC」だけ。なんか強そう。
Kawasaki Racing Team Suzuka 8H
前回優勝したカワサキ。今回もワークス体制で参戦です。パドックがSTクラスのカワサキと横並びだったのが面白い。決勝戦ではSTの方だったかな、緊急ピットインで間違えるという一幕もあったり。全部潔いほどに緑色だからね。
Yoshimura SERT Motul
今回は世界耐久チームとして参戦。スズキが今年度をもってレース撤退というニュースでした。来年はどうなってしまうんでしょうね。プライベーターながらほとんどスズキワークスとか言われるチームなので頑張って欲しいところ。
YART YAMAHA
今回はワークスではないらしいです。前回は惜しくも優勝逃しましたが、やはり実力のある走りを見せ続けていましたのでここも強いでしょう。
Astemo Honda Dream SI Racing
日立Astemoは複数のサプライヤーが合体した存在ですね。2021年にできた組織です。ケーヒンとかショーワとか、バイクファンにもお馴染みの企業が合体してます。チーム監督はあの伊藤真一さん。8耐でもお馴染みの人です。
ワークスも3社出ていてガチバトル感がすごいですね。そして車両ですが、CBR1000RR-Rは22年8耐がデビューになるはずです。前のSP2あたりはヤマハに勝てずじまいだったので今回は負けられないでしょうね。Astemoの伊藤真一監督も開発には携わっていたとか。
これ私も実物をみましたがえらく車体が長い。実際ホイールベースは従来から50mm伸びてるそうなのでめっちゃ長いですね。威圧感がすごいバイクでした。
あと全体的に思うことですが、バイクにウィング付くのが当たり前になりましたね。ここ数年でひと目見てわかる変化かと。カウルは空気抵抗考えて大きくなったり小さくなったり、形が大きく変わるのは日常茶飯事でした。でも今や更に進んで、バイクもダウンフォースを使うというのは当たり前なんですね。すごい時代だなぁ。
8耐決勝
スタートグリッドですが、ヨシムラは色々不運が重なった結果22番手…いやいやまじか。電光掲示板でヨシムラを探していたけど見つからず、22番にかかれていたのを見た時は本当に驚きました。そんなことってあるんですね。
しかーし!そこはヨシムラでした。スタートはホームストレートの最終コーナー側でみてたのであまりスタートの状況がわからなかったのですが、お決まりのルマン式スタートが行われると遠目に「あれ!?ヨシムラえらく速くね?」と見えるわけです。赤いやつがかっ飛んでいきましたね。実際のとこどうだったんだろうとモニターを見ているとやはりダッシュ成功だったとのことで。いきなりテンション上がりました。スタートはグレッグ・ブラック選手だったそうです。いいぞいいぞ。そしてHRC、ヨシムラ、カワサキで競り合い。結局ヨシムラは3番手になってしまいましたが熱い戦いでした。そして転けるなよと念じつつ見守りタイムへ。
などと悠長に腰を据えた時2周目でしたかね、いきなり「あぁぁ〜〜〜」の声が実況で流れてきました。よくないことが起きると聞こえるやつ。Astemo HondaとSDG Hondaが絡む大クラッシュがおきてました。Astemoはコロナを挟んでしまったために今年が今の体制になって初めて(?)の8耐だったと思う。気合が入っていただろうに。そして巻き込まれてしまったSDGは元々ハルクプロだったんじゃないかな。これもまた名門チームです。
やはりこの最初の方で転けてしまうというのは心にキますね。8時間あってもトップ争いをするチームはミスがない前提という感じなので、いきなりトップ争い圏外も圏外へ行ってしまいます。Astemoが転けた瞬間の映像はなかったですが、ズサーっと滑ってたのでフロントからのスリップダウンでしょうか。タイヤも温まってない、集団もバラけてないということもあったのかもしれません。
そしてレースは1スティント目を各チーム消化、ピットをこなす流れに。ワークスチームはほんとピット作業早いですね。HRC、KAWASAKI、YAMAHA、ヨシムラ(SUZUKI)は頭一つ抜けてすごいなーという感じ。さすがでございます。
そしてレースも落ち着いたところで自分も移動します。ホームストレートも楽しいんですが、やはりサーキットはコーナーも見ないとね。今年は第一コーナーの方へテクテクと。複合2コーナーくらいのとこだと、ホームストレートからのツッコミ、ハイスピードな第一コーナー、その後のS字も遠目に見えるのでなかなかお気に入り。アクセスもいいし。
そしてしばらく見ていると、また例の「ああぁぁぁぁ〜〜〜〜」が観客席から湧き上がる。何事かと首を回せば第一コーナーの侵入で大クラッシュでした。鈴鹿レーシングですね。エスケープゾーンが広く取ってある第一コーナーにも関わらず、タイヤバリアまでツッコミそしてバリアにバイクが乗り上げるという状態でした。ここまで派手な事故も珍しいレベル。幸い選手は動いているのがエスケープゾーンで動いているのが見えたので一安心でした。
一体何があったんでしょうね。1次旋回入るとこっていう位置だったと思うので、ブレーキとかアクセルの不具合で全速のままつっこんだとかでしょうか?普通に起きるクラッシュには見えなかったけどはてさて。
このあたりでもうHRCは独走状態を作ってました。スタートライダーは高橋巧選手だったと思いますが、1スティント目で安定しつつ速い走りでリードを築き上げてました。さすがずっと8耐で活躍されてるライダーです。マシンもすごくて挙動が全然ぶれない。HRCが出てくるとこうもすごいのか。。。と思わされました。
カワサキも今回はワークス参戦でした。途中SCが入った関係もあってトップと離れてしまったこともありプッシュし続けてましたね。これまた安定した走りをしているように見えました。途中ジョナサン・レイがバックマーカーを避けようとして転倒しましたが、幸いにしてダメージは少なくそのまま走り続けてました。
YART YAMAHAはワークスではなかったにせよ、世界耐久で出続けているだけあって堅実に走っていたようでした。ただいかんせん今回はワークス勢がすごかったように見えます。ヨシムラと争っていましたが3位で走り続けてました。
そこからは転倒でSCが入ったりしつつもレースが進んでいきました。
8耐は長丁場ということもあって、実況音声が楽しいです。いろんなゲストも入ります。加賀山さんも今回は8耐に参加してなかったようでゲストに。喋りがうまくて楽しかったです。監督業もしているので途中で燃料計算しはじめたり、今どきのピット戦略の話なんかされてました。最近はガンガン飛ばして給油回数が増えるのもやむ無しというのが流行りだそうな。勉強になります。
そして最終盤、順位はHRC、カワサキ、YART YAMAHA、ヨシムラの並びのまま8耐おわりかなと思っていたらヤマハが転倒。ヨシムラが3位に上がりました。ほんと8耐って何があるかわかりません。
そして日が落ちてライト点灯・・・とはならないんですね、今の8耐。今は明るい時間からずっとライトは点灯です。EWCの規則だったかな。伝統としてライトオンボードはホームストレートで出てました。そんなわけで、昔は恒例だったライトが点かなくてピットインということもありません。
日が落ちると鈴鹿サーキットから観客にイルミネーションライトを貸してもらえます。このライト、いろんな色に設定できてチームカラーに合わせてフリフリするんですね。楽しい。
途中実況からヨシムラファンの皆さん赤色で応援〜!っと流れてみんな赤色に。今回スズキはヨシムラと合体していたので全体的にみんな水色にしていたようです。実は赤にしちゃうとHRCとかぶるんですよね。なので赤:ホンダ、青:ヤマハ、緑:カワサキ、水色:スズキというのが暗黙だったような。近くの人とどーしよっかなどと言いながらとりあえず赤で応援。ヨシムラといえば赤なのは間違いない。自分の格好も真っ赤だったよ。
そんな面白い出来事もありつつゴール間近の時間になりました。
そうして最終的にHRC、Kawasaki、ヨシムラという順で8耐を終えました。みなさんお疲れ様でした。表彰を見るためにホームストレートに降りるなど。やったぜ、ヨシムラ3位だ。
そしてHondaは本当に久々の優勝でしたね。HRCの本気を見せつけたというか。レースを観ていた私もHRCのRR-Rは安定してしかもめっちゃ速いと感じるようなマシンでした。
最後まで見たかったのですが、臨時駐車場にとめていたのでシャトルバスの時間が着て途中ですごすごと帰りました。
帰り道ですが、ちょっとなぁということが。バイクで帰る人がだいぶ無茶なすり抜けをしてたのは気がかりでした。バスの窓から外をみていたのですが、細いトンネルに入る時、滑り込むようにバイクの集団がどしどしバスの横をすり抜けていく。いやいや、マナーの問題もあるけど、それ以上にマジで危ないでしょ。浅い溝があって、そこにタイヤ取られてる人もいたし。転けたらバスに轢かれて潰れたトマトよ?
自分もバイクに乗るのであれですが、結構荒っぽい人が多いのはわかります。でもマジの危険行為はやめて欲しいなと。入場のときもそうですが、バイクのすり抜け、割り込みは目に余りましたね。危なすぎるコトはちょっと抑えようよなどと思うのでした。