2021/7/15 日記

MacBook Pro

元々は私はマックユーザーでもなんでもなかったのですが、昔先輩にLinuxとかやるんだったらMac使うといろいろ楽だぞって言われて以来気づけば10年以上Macを使うことになっています。MacOS自体がBSDの系譜らしくコンソールでネイティブに作業できるのでLinux環境と共通感あっていいなぁと。

かつてはウィルス対策にWindows以外を使うメリットというのもありました。もっとも、今やMacユーザーが増えてきたことであまり安心できる状況でもないそうですが。

さて、見出しのMacBook Proですが、今私が使っているのが17年のモデルです。もうかれこれ4年経つんですね。時間が経つのは早いものです。で、この17年MBPはキーボードが悪名高きシザーキーボードでした。BキーとNキーがチャタリング起こすやつ。一回修理に出したのですが、再発しています。元々の構造がダメだともうしょうがないですね。おかげでノートPCだというのにキーボードを外付けしないととてもではないですが使う気にはならないです。筐体もバッテリーが膨らんでるのか微妙にねじれてしまっているし、モニタにも焼付きなのかわからない線が入っている有様。もう満身創痍もいいところです。システム的には問題なく動いてるのが奇跡に思えてきます。

今年2021年にはAppleの新しいCPUであるM1X(M2?)が載ったMBPが出るということで首をなが〜〜〜くして待っているのですが、もう7月というのに出ないですね。昨年の時点では21年の春に出ると言われていて、それが6月のWWDCでと噂になり、そこでも出ずにここまできてしまいました。

最近おもしろいなと思うのがApple系のリーカー達です。もう最近投げ槍なのかわからないですが、「7月あるいは8月、もしくは9月以降の第4四半期に出ると思われるが来年の可能性もある」みたいなおまえ何も予言しとらんやんけという状況になってきてる気がします。

今年はコロナの影響もいよいよ押し寄せてきていて、サプライチェーンはIT関係もガジェット系も自動車・バイクみたいなものに至るまで深刻なダメージを受けているようです。なのでAppleはもちろんのこと、リーカー達もそれに振り回されているのかもしれません。どちらにせよ、もうApple直々の大本営発表を待つしかない状況です。

もう今使っているMBPの寿命が見えてしまっているので、頼むから一日でも早く出てくれと祈るばかりです。

グラボとコロナと仮想通貨

上でサプライチェーンの話を書きましたが、グラフィックボードは特に大打撃を受けているようです。今年の1月以降値上がりしまくりましたね。こんなにパーツが高騰したのは自分の記憶では今からもう20年以上前でしょうか、台湾大地震の時以来かもしれません。あの時も軒並みパーツが2倍以上になってた記憶があります。あの時は供給側が直接ダメージを受けたわけですが、今回は需要が爆発しましたね。

グラフィックボードの需要爆発はコロナの影響でみんなが強制的にインドア派になってしまった&仮想通貨ブームが重なったというのが専ら巷で言われている原因です。

私は昔からばっきばきにインドア派だったのでほとんどライフスタイルが変わらない、むしろより快適に引き込もれるようになったような一年でした。なので普段アウトドア派な人々のことは想像もできていなかったのです。コロナでライフスタイルが変わってなんとなく思うのは、アウトドア派な方々って本当に家ではやることがなくて、基本的には外に出るというライフスタイルを送ってるんでしょうね。私の周りでもそれでストレス抱えている人が結構出たのでびっくりしました。個人的な感想を言えば、「まぁしょうがないよね。でもいいじゃん、家でやりたいこととか、やんなきゃいけないこと消化すれば?」って感じだったのです。やりたい技術習得もあったし、本も読みたいしゲームもしたいしと。今回のコロナで痛感したのは、やっぱり自分も人並みに想像力がないんだなぁということを再認識したことでした。だからといって他の人のライフスタイルについて考えるなどと、不毛で無駄でバカバカしいことをしようって気には全くならないんですが…。

仮想通貨についてはライフスタイルのことと違って、真剣に考えを改めなければと思う事柄でした。仮想通貨が登場したばかりの頃はおぉすごい、なんて革新的なんだと思いましたが、あれは浅はかだったのかもしれません。仮想通貨を通貨足らしめているのは計算力というリソースがかかっているからなわけですが、ここで行われる計算は世のために必要なことをしているかっていうとそうではないわけです。そして計算力はつまり計算するハードウェアと、それを動かす電力を使うということに他なりません。儲けというのは、必要なコストを支払ってもそれを上回る利益が発生すればそれでいいです。となれば今のようにグラフィックボード買いまくって電力を無駄に消費するということが永久に発生します。これはさすがに大いなる無駄だけが起きているので認めるのは難しいのではないかなと。

最近中国が仮想通貨狩りを始めたそうです。そのおかげでグラフィックボードの値下がりが少し起きつつあるようです。自国通貨も脅かされるしエネルギーも無駄だし、そりゃ中国だったらざっくり一刀両断にしてもおかしくはないですね。西側諸国はどう対応していくんでしょうか。アイスランドだかは地熱発電で産業にするみたいなこと行ってみたり、Twitterのジャック・ドーシーがノリノリだったり、かとおもえばイーロン・マスクは仮想通貨を操ってみたり。現状はカオスそのものです。というわけで、私はこれから仮想通貨を巡っては波乱があるだろうと思っています。

キーボードを変えました

これはまた改めてエントリを書くと思いますが。長年使ったHHKB Professional2 type-Sをやめました。新しく買ったのはKeychron K3 version2です。Keychronは新興のメーカーにしてはスイッチを自分のところで作ったりと前々からちょっと目を着けていました。たぶん中国深センのメーカーかと思います。PCとかガジェット系ってどこの国のメーカーなのかわからないこと多いですね。企業の国籍なんてどうでもいいってのはあるんですが。とりあえず、物自体は深センから送ってきたということだけは事実です。

さて、このK3ですが、配列は最近の、まぁまぁオーソドックスな感じです。ファンクションキーは別になっていて、一番右端の列にはpageやらhomeやらが並びます。HHKBはFn組み合わせの独自性以外にもチルダとかバックスラッシュの位置がかなり風変わりだったので、そこからすると並びは意外性がないです。意外性がないといっても、それはマイナスなことではなくて良いことでもあります。毎回毎回そんな不思議キーボードに慣れるのは大変ですから…。

そんな”普通配列キーボード”であるK3ですが、普通の人なら問題なく使いこなせると思います。しかし私はHHKBから移ってきたわけで、今大変な苦労をしているところです。そしてHHKBの良さ、悪さも改めて再認識しました。叩き心地の話もあるんですが、まずは配列にフォーカスしていきたいと思います。

HHKBではカーソルが右Fn+;’・「がそれぞれ矢印方向に対応します。これ最初は慣れるのがすごく大変だったのですが、使いこなすと手の移動がなくなってホームポジションがずれないという恩恵が大きかったのだな、と。文章書いてる程度ならカーソルを使うことはそんなにないので気にならないんですが、コード書いてる時は結構影響してきます。vimならまだしも、今はJetbrainsのIDEを使ってます。Tabで括弧抜けする機能があるので、全部カーソルキー押さなきゃいけないわけでもないんですが、それでもコード書いてるとあっちいったりこっちいったりします。その度にカーソルキーが独立していると大きく右手が動いてこれはしんどいなと。これだけはHHKB配列って素晴らしかったんだなと思いました。今はBTTとKarabinerを駆使してHHKBぽく使えるように改造してしまいました。うむ、快適。

一番右端の列にはpageやらHomeやらが並ぶわけですが、これはいらないなと感じました。そもそも使う頻度がそんなあるわけでもないし、ミスタイプするとカーソル飛んでいく系ですから。存在するだけならいいんですが、Enterの右に間隔が空いてるわけでもないので、たまにミスして押します。最近コンパクトブームでこの配置はよく見かけますが、正直これは気に食わないです。キー全部殺してしまえばいいんですけどね。

そういうわけで、久々にHHKBではない、普通の配列を使いましたがHHKB配列の素晴らしさに気づくと共に、普通の配列にまた慣れていく苦労もしているところです。

ならHHKBに戻せよって話もあるんですが、それはしません。HHKBのスイッチにもちょっと飽きてきたというか、不満もあります。静電容量無接点方式はある意味頂点みたいな存在ですが、内部の構造はゴムのドームが押し返している構造なのでそれ以上でも以下でもないかな、という気がしてきていました。あと押下荷重が45gあります。この数字は重いわけでも軽いわけでもないのですが、長時間タイピングしていると少し重くて疲れてくると感じていました。なので押下が軽くて、尚且新しい”打ち心地”を求めていました。

そしてKeychronの光学式スイッチなるものを買ってみたというわけです。このスイッチもCherry同様複数のタイプが用意されています。私が買ったのは一番軽い赤で40gです(白が以前はあってもっと軽かったのですが、ラインナップから消えたようです。軽すぎて押し返しに難があったんでしょうか)。たった5gの差なのですが、だいぶ軽くなった気がします。これはキーストロークがKeychronの方がHHKBに比べてかなり浅いことも影響しているかもしれません。打ち心地自体はメカニカルキーに近いです。メンブレン系では全くないです。Cherryの茶軸は使っていたことがありますがあれともだいぶ違って、このKeychronのスイッチはどことなくパンタグラフっぽさも感じる少し不思議な感じがします。今の所この打ち心地はなんとも気持ちよくてGoodです。

そんなわけで、K3の配列を魔改造しつつこの素晴らしいタイピング環境を手にいれました。しばらくお世話になることになりそうです。Keychron K12というキー数がHHKBに近いものもあるんですが、Fn連携のキー配置がまたえらく独特です。気が向いたら買ってみるかもしれませんが、今の所は独特すぎてちょっとパスしようかなと…。

自分の理想とするキーボードはなかなか手に入りませんね。自作キーボードにでも手を染めるしかないのかもしれません。