ちょっと気になるスキー板
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2月になり、ぼちぼち試乗会シーズンに入ってきました。どうしてもスキーで遊んでると滑り方の考えが変わったり、やってみたいことが増えたりしてスキー板を欲する気持ちが高ぶってきます。
試乗会にいくのはいいんですが、下調べしてスペックを頭にいれておかないと試乗してもよくわからないままなんとなくの感想で終わっちゃうものです。今回は気になってるスキー板を脳みそ整理しつつアウトプットしてみようと思います。
気になってるカテゴリー
ドパウ板
今年の降雪は半端じゃないですね。スキー場界隈の人に聞くところでは10年以上ぶりとのこと。ここまでくるとドパウ用の板が欲しくなります。具体的にはセンター110〜です。私はスキー板を状況で使い分ける派なので120〜でしょうか。
モーグル板
前から気になってはいたモーグル板。モーグルとかコブは全然ダメなんですけどね…いやまじで。
ただ凸凹したバーンは大好きです。荒れ果てたバーンを整地されると悲しくなる程には。なのでその道に入ってみるのもアリでは?と最近思ってみたり。太い板はいっぱい持ってるんですが細いのは申し訳程度の基礎板一本なんですよね。
フリースタイル板
エアをやってみたいんです。ゲレンデ遊びしててもBCしててもそうなんですが、割りと飛ぶ時は飛ぶんですよね。そういう時のバランス感覚を養いたいというのと、飛べたらもっと楽しくね?と最近は感じてます。
フィールドでいきなりやるよりはキッカーでちゃんと練習しようというのが目標です。ジブ系はあまり興味がないのと、見るからに怪我しそうなので今のところは手を出さない予定です。心は若くありたいと思ってますが肉体は確実におっさんです。無理するとスキー人生終わります。
エアだったら板ってなんでもいいんですかね?本当にあの界隈を知らないのでリサーチ込みで探しに行きたいと思います。
スキーボード
短いアレです。ゲレンデクルージングとか全然やらないスタイルなのであんまり向いてない気もするのですが気になってはいます。一本あれは気がのらない日はのんびり回してもいいかなって。ほら、気合入った板に乗るとどうしても頑張らなきゃってなっちゃうじゃないですか。まったり楽しい板に乗れば気分もそうなるんじゃないかとか思ってます。
ドパウ板候補
VOLKL REVOLT 121
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https://volkl.com/ja-jp/p/revolt-121-skis-2025
VOLKLはかなりのお気に入りメーカーです。扱いが難しいということもなく、だけど尖ってるところもあってとても楽しい。そんなVOLKLが送り出すゴン太板がREVOLTです。184cmで2320gなのでなかなかに重戦車系ですね。また重い奴じゃないっすかwwwwと知り合いにツッコミを頂きましたがこの手の板がたぶん好き。メタルなしなので、柔らかく、ずっしり撓みやすい感じだといいなぁって想像しています。
ビンディング取り付け位置はちょっとテール寄りにした方がいいという情報もあるので、そこも試して見ようと思います。
ARMADA ARV112
ARMADAというとゲレンデでチャラそうに見えてはちゃめちゃ上手いにーちゃんらが乗っているというイメージがあります。ARMADAの代表的な板らしいARVシリーズ。その中で一番太いのが112です。185cmで2100gなので普通かちょっと軽め。
ちなみにARV100がオールラウンドの汎用マシーンと公式では謳ってます。なので、100に乗ってから112に乗るのがいいかなと。
ARMADA ARV116 JJ UL
またまたARMADAです。こちらはよりパウダーっぽい。ULの名に恥じぬ軽さで175cmで1698gです。この軽さまでくるとパウダー特化になるのかが気になるところ。フリースタイル的に振り回すのが楽しい板なのかなぁと想像はしてますがはてさてどうでしょう。評判はとてもよさそう。
それにしてもなぜARMADAは日本語公式サイトで重量書いてないんだろう。。。海外だと普通に情報出るので隠してるわけではなさそうだけど。
4FRNT
正直モデルが調べてもさっぱりわかりません。ロッカーで有名なメーカーだよね、ってくらい。
HOJIの名前はちょいちょい聞くので、ここから入ってみようかとは思います。ぶっといのだとRenegadeでしょうか。フルロッカーはあまり履いたことがないのですが、あれは乗った時なんじゃこりゃと思ったのですが思い返すとアレありじゃね?ってなります。ピステンバーンに用がないスタイルであればいいんじゃないかと。
さっぱりわからないといいつつ、実はすごく興味があるメーカーです。しっかり時間を割いて乗り回してきたいとおもいます。
Vector glide GENIUS
我らが日本が誇るマニアックなメーカー、Vector glideが誇る太板。センターは怒涛の130です。
そしてこの太さでありながらどんなところだって普通に滑れるとのこと。先程の4FRNTとは対照的にこちらはキャンバーがっつり。競技から山まで滑走し倒した人たちが下手なもんは作らねぇといってるメーカーなので気合の入った板なんでしょう。重量が公表されないのは仕様だそう。そんなこたぁいいんだよ、滑りが問題なのである。値段もすごいが長く乗っても大丈夫な頑丈設計だそうです。
個人的になんやかんやとあり、Vectorの板も一本くらい乗っておかなきゃなぁと思っていたり。値段もぶっ飛んでいるんですけどね。
Vector glide INTIMACY
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先ほどのGENIUSが滑走に振っているとしたらこっちは遊び系でしょうか。センターは110あるので十分。デザイン的も素敵です。
ビンディングの位置も真ん中寄りっぽいのでフリースタイルな使い方でしょうか。ドパウ板なのかは柔らかさ次第なところありますが、なんだか物欲をくすぐられる板です。是非乗ってみたい。
BLIZZARD Rustler11
私の推しメーカー、BLIZZARDです。Rustlerシリーズは名機として名高いですね。Zero GといいBLIZZARDの板はどのシリーズも期待を裏切らないといった評価をされている気がします。以前10は乗ったことありますが、どっしりしつつ回しやすい、そんな板だった記憶があります。重量は168cmで1820gなのでちょっとヘヴィです。
パウダー板ではないので余談ですが、Anomalyもとても気になっています。これもまた重い板ですが、All mountainカテゴリで出してきた板です。Blizzardが出すのだからカービングから荒れ地、パウダーまで全部気合入ってそう、ということですごく興味をそそられます。一番太くても102ですけどね。
NORDICA Unleashed 114
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滑走が楽しいNORDICAです。このメーカーはなんともいえない荒々しさとしっとり感が同居した雰囲気をもっていると思っててとても好きです。以前Enforcerべた褒めしてたんですが、こっちはちょっと遊び系・ソフトに振った感じでしょうか。見ているだけで乗りたくなるシェイプをしている。186cmで2.09kgなので普通くらい。
最大の問題は試乗会に出てくるのかということ。BLIZZARD/NORDICA(この2メーカーは今同じグループです)はあまり機種出てこないイメージなんですよね…。ZERO Gとか出せばそんじょそこらのBC系ライトウェイト板を蹴散らせそうな凄みがあると思ってるんですが試乗会で見たことはないです。もったいない。
blackcrows Anima
blackcrowsの中ではヘヴィかつ幅広です。センターは115mm、重さは189.2で2375gです。big mountainモデルと謳っています。ここがちょっと気になるところ。私はあまりbig mountain系と相性がよろしくないのです。
このメーカーもファット専なのにモデルが非常に多いです。Animaとは書きましたが正直わからん。カタログ眺めてるんですが、唸ってしまいます。最近ゲレンデでもちょくちょく見かけます。とにかくかっこいいのは確か。あとパトロールさんが使ってるのもいくつか見てますので、板の信頼性は高いようです。
カタログはこちら→blackcrows
ICELANTIC NOMAD 112
ICELANTICの代表的なモデルがNOMADです。24年モデルからかっちりした感じになったとのこと。ICELANTICはデザインがスノーボードもかくやというくらいファッショナブルです。爺ヶ岳スキー場が輸入代理店もやってるとのことで、なんだかユーザーさん達でワイワイやってたりもするよう。
ICELANTIC SHAMAN 110
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こちらはディープスノー滑走により強そうです。この形状は私好みかもしれない、とちょっと興味が出てます。というのもテールが長くてどっしりしてると抜けはよくないのとトップを浮かしたいときに邪魔ではあるんですよね。LINEのPescadoやSakanaみたいな乗り心地かな、などと想像しています。実際はどうでしょう、楽しみです。
DYNASTAR M-FREE 112
噂ではM-シリーズとてもいいらしい。がしかしその姿を見たことがない!!!DYNASTAR自体全然試乗会で見かけることがないんでよくわかりません。欧州じゃメジャーメーカーだと思うんですけどね…。代理店さんの方針か。
というわけで出てくるかさっぱりわからないんですがスペックは183cmで2.2kgです。112はマニアックすぎて出てこないにしても、せめてM-PRO100あたりは乗ってみたい。日本人で持ってる人を見たことがないです。海外勢はたまに乗ってる。
ROSSIGNOL SENDER 118
見たことがな(ry
いやまぁDYNASTARとROSSIGNOL(あとLANGE)は同じグループですしね。基礎系は試乗会でみますがファットは本当に見たことがない。
ROSSIGNOLはフリーライドのSENDERとツーリング系のESCAPERがありますが、聞いたところでは買った人はみんな満足しているそう。シェイプやスペックを見る限り本当に良さそうなんですよね。186cmで2.5kgだから相当なヘヴィ系。素材はいまいちわからないですが、足元だけメタルなやつでしょうか。
えいや、で買おうかなとも思ったんですがスキー板高いですからね。試乗せずに買うのはちょっとなぁ。庭から石油が湧いて出たら買おうと思います。
そんなわけで試乗会に出てこなかったら御縁がなかったですね…としか言いようがない。どうせ出てこないんだろうなぁ(´・ω・`)
SALOMON QST BLANK
こちらも人気沸騰中の板ですね。非常に評判がよさげ。センターは112mmで186cm2220gと美味しそうなスペックをしています。独特のロッカー形状も面白そうです。QSTは過去にも試乗したことありますが、なんというか独特。この板はパウダー/不整地で試したいですね。
余談なのですが、私自身があまりSALOMON/ATOMICと相性がよろしくないんですよね。先日Twitterを眺めていたのですが、好みのメーカー、反対に苦手なメーカーは誰しもが持っているということでちょっと盛り上がっていました。そうだよなぁと自分にも思い当たる節が山程。滑走って面白いですよね。やりたいことは同じだし見てる分にはそんな違いもなさそうなのにみんなスタイルを持ってる。だから好みも変わる。レビュー記事書いておいてなんですが、あまりアテにしてはいけないってのはあると思います。
seasonの板全部
LINEに在籍していたエリック・ポラードが立ち上げたブランドです。私の大好きな板はLINE SAKANAなのですが、元になったPESCADOは彼のシグネチャーモデル。トップ側とテール側でトーションは全然違うしシェイプはわけわからないし、スワローテールもなんじゃそりゃなんですが恐ろしく楽しくて乗りやすい。もう天才の所業です。そんな彼が立ち上げたメーカーということでとても気になります。
彼のインタビューを見たのですが、ラインナップはちょっと独特。雪質で分けてるそうです。わかるようでわからない。あと長さでセンター幅が変わっていきます。以下モデルごとに下調べしました。
kin
ツインチップです。山を全部楽しめってモデルらしい。雪質はど真ん中なのでオールラウンダーっぽいです。サイドカットは175で13なので結構なショート寄りだろうか。重さは1825gなのですごく普通。
nexus
kinと異なりディレクショナル(進行方向が決まっている)になります。スキーヤーの想定レベルもちょっと上級寄り。METAL TAILとあるのですが、後ろだけ硬いのは彼の十八番なんでしょうかね。SAKANAもそうだし。センター幅は100−108です。重さ1900前後サイドカットは17程度なのでオーソドックスといえばそう。
pass
軽量なパウダー板だそうです。センター幅は114−116、重量は1690gなのでコンセプト通りなんでしょう。ほんのちょっとだけセットバックしてるように見え、チップも両方反ってるし太いツインチップみたいな遊びもありなのかもしれないスペックしてます。
forma
フィッシュテールをもった板。PESCADOみたいなやつですね。このタイプ、彼は本当に好きなんでしょう。METAL TAILも同じ。幅は114-118、2kg前後なのでまぁまぁヘビーといったところ。PESCADOと乗り比べてみたい一台です。SAKANAに乗ってて思うのですが、セットバックはきつい板ながら前後バランスいいんですよね。テールだけメタル入ってて短く、長いトップと釣り合うというか。ただどちらかといえばフリーライド寄りではあるのかと思います。
aero
スムーズでコントローラブル、と書かれてるんですがスペック上だけではnexusといまいち違いがわからなかったり。正直乗ってみないとなんとも言えないです。
その他
優先度は個人的に低いのですが、気にはなっているものです。
モーグル板
そもそも作っているメーカーがあまりないような。
ID oneは有名ですが、その他にもK2、FACTION、Vector glideでしょうか。
Vector glideのがちょっと気になります。
正直試乗会に出てくるとしたらVectorくらいかなぁと思うので、あったら乗ってみたいと思います。
フリースタイル板
これもまたよくわからない世界です。
ツインチップで幅太くて100くらいでしょうか。ビンディング位置が真ん中辺にあればいいんだよね、っていうフワフワ感が凄まじいチョイスをしていこうと思います。ツッコミどころ満載だとは思いますがご容赦願いたい。初心者ならコレ使っとけってのがあれば教えて下さい。
LINE BLEND、HONEY BADGER
なんとなくフリースタイルというとLINEのイメージがあります。
LINEはデザインやシェイプが奇抜だとしても何故かまとまりがよく裏切らない性能をしているというイメージです。
FACTION STUDIO、PRODIGY
こちらは私の推しメーカーであるFACTIONです。FACTIONは板がしっかりしていて、なのに扱いやすいイメージがあります。迷ったらここにしとこうかな、くらいの気分。
Vector glide MAKE BC
オールマウンテンモデルと書いてあるのでフリースタイルというわけではないのかもしれない。たしかになんでもできそうな感じがあります。あとこの飽きがこなそうなデザインはいいですね。いかにも板をへし折りそうな使い方を想定するとお値段はちょっと不安があるけどVectorの中では安いです。14万くらいっていうといまどき普通かなぁという範囲。
スキーボード
Bluemoris Ω
一時期乗ってる人をよくみかけた板です。短くて太い板。普段は長い板で前後バランスを助けてもらっているのですが、そこらへんはどうなってしまうのだろう。気合を入れて乗る板ではないと思うので、これを履いてどんな雪面でもゆるゆると遊んでみたいです。
それにしてもBluemorisは言い方はアレですが細々と冒険した板を出してくれますね。これはこれで立ち位置がしっかりしていてとても面白いなぁと思ってます。HP見てて知ったんですが、創業は大正12年なんですね。伝統ある日本メーカーです。
スキーとスノーシューを足して割った様なSNOWHIKEやテレマーク用の板、ファット系も何やら怪しげな板が並んでいます。ユニークすぎて面白い。
GRskilife
スキーボード専メーカーさん。正直スキーボードは全然わからないんですが、なんか楽しそうな雰囲気だけはHP見てて伝わってくる感じ。とりあえずブース突撃して乗りたい次第です。
その他
ELANやK2にもあるっぽいのですが、試乗会には出てこないだろうと思います(笑)。
締め
かれこれ4時間くらいこの記事書きながら勉強しました。もうね、候補が多すぎてどうしたものだろうかと思います。試乗会だと会場とリフトの配置と良さげなバーンの有無で一本のテスト時間も変わってきますが、すごくがんばって1時間に3本、普通は2本がせいぜいでしょう。15時より前には終わってしまうので実質5時間ちょいあればいいかと思います。一回の試乗会で10本試せたらなかなかのもの。今シーズンはどこまで試乗できるでしょうか。サイズ違いやビンディング位置の試行もしてたらどれだけ時間あっても足りないんですけどね。というわけでなるべく有意義な試乗会になるよう事前のお勉強でした。