モータースポーツの視聴環境を考える

モータースポーツ楽しんでますか。私はあまり楽しめていません。視聴環境が無かったんですよね。

TVは持たない主義ですし、当然CS、BSを観る環境も持っていません。そうなるとネット経由なんですが、これがまた非常にめんどくさい。

モータースポーツといっても色々あります。F1、motoGP、SBK、EWC、ラリー、JSBと有名所だけでも挙げだすとなかなかに種類があります。これらを全部見せてくれるオンデマンドサービスがあればいいんですが、そうは問屋がおろさないわけです。

スポーツなので、放映権があってそれを買った放送局が配信を行います。オンデマンドだろうとこれは同じようで、一つのサービスで全部観るのはムリというのが頭痛の種です。

F1ならフジテレビNEXTとDAZN、motoGPはhulu、SBK（WSSも）とEWCはJ SPORTSです。JSB系はYOUTUBEでやってるので誰でも見れます。レースにもよりますが、実況もついていたり。辻野さんなんかもたまに出られているよう。

全部観たいのは山々なのですが、全部のサービスに入ると月額の料金もなかなかのものになります。つらい。

テレビを使わないのであれば後はもう観るものを取捨選択するしかありません。私の場合、一番観たいのはEWCです。鈴鹿8耐でお馴染みですね。J SPORTSの場合はそこそこたくさんのモータースポーツカテゴリを配信しています。EWCやSBKが二輪ファンなら観たいところ。4輪だとスーパーフォーミュラやSUPER GT、DTMを配信しています。どれもトップクラスカテゴリではないものの、好きな人は好きみたいなラインナップです。ラインナップ戦略がそうなんですかね？とにかくトップカテゴリ（F1、motoGP）だけは視聴できないけど、それ以外は沢山みれるといった具合です。

EWCが一番の目的だったこともあり、J SPORTSオンデマンドに入ってみるかとなりました。

入ってみた感想

見逃し配信は古いものは消えていくようです。なので1年分まるっと観るなんてことはできません。しょうがないけどね。

画質は見れるけどめちゃくちゃ良いとも言えない感じです。ネットでちょいちょい書かれてますがたぶん720p 30fps程度でしょう。画質の設定はあるものの、高画質とか標準とか書かれているだけなので具体的な数値はわからないのですが。ダウンロードももちろん出来ませんので調べようがないです。

うちの視聴環境が4Kディスプレイを至近で見てるので粗さはわかっちゃうかな、というレベル。PCで観る人あるあるですけどね。

ちなみに、配信のためのCDNはcloudfrontを使っているよう（ブラウザ標準の開発者ツールで誰でも見れる情報ですが）です。もちろんJ SPORTSの内部事情は知らないのですが、AWSの場合は基本的に従量制なので4K60fps配信なんかやった日には配信コストがかなり上がりそう。独自で配信サービスで展開する場合はそのコストもなかなか苦慮するものです。

Amazon版の契約もあって、二週間無料だったので観てみましたがどちらも画質は差がないように見えます。Amazonで配信するのもやはり高画質化するとその分お金も取られちゃうんでしょうか？全く想像が付かない世界ですが。

画質を上げろというコメントもネット上で散見されますが、なかなか踏み切るのは難しいんじゃないかなぁ。一視聴者としては分かります。

全くの余談ですが、スポーツって動画コンテンツとして考えた時、トップクラスに難しいです。動きが速いのに加え、画も常に動き続ける。動きの速さはフレーム数を増やすしか解決策はないので60fps化するとかです。画が動き続けるのはエンコード上かなりつらいところです。同じ光景が続くと画質を落とさず圧縮も進むというものですが、例えばレースみたいにカメラは動き続けるわ、被写体は高速で動くわ、さらに雨が振ったりグリーンの芝生があったりとエンコードには地獄みたいな対象です。そう考えてみると技術的には大変そう。

話を戻して、あと一つ言いたいことがあります。それはブラウザ上での画面の小ささです。

表示領域がこんな感じです。いやいや、小さすぎでしょ。コレで観るか、もしくはフル画面です。

ブラウザ内でフルにするという選択肢は無い模様なんですね。いくらなんでもPCユーザーがいるオンデマンドでそれはないだろうと思います。画質はしょうがないですが、これはちょっと作りとしてどうなんというところ。今どきでかい画面で沢山窓開いてながら観くらいは誰でもするでしょう。

一応力技ですが解決策はあって、ブラウザの拡大機能使えばそれなりのサイズで見れます。Amazon Prime版で契約すればブラウザ窓内でいい感じに見れるので、そちらの方がオススメかもしれないです。